イタリア政府は11日、危機的状況に対応するための会合を開き、パスタの価格高騰の理由を探る調査に乗り出した。パスタは同国で最も愛される食材の一つで、文化的にも重要な位置を占めている。
ウルソ企業相が議長を務める当該の委員会には国会議員やパスタ生産者、ローマの消費者の権利団体が参加。パスタの価格を押し下げる方途について話し合った。パスタ価格は3月、前年同月比で17.5%の急騰を記録していた。
欧州連合(EU)の統計によると、イタリアの消費者価格全般の上昇率は8.1%で、パスタの値上がりペースはこの2倍以上。主原料である小麦の価格が過去数カ月下落する中での高騰となっている。
イタリアの食品生産者を代表する団体「ウニオーネ・イタリアーナ・フード」の広報担当者は、CNNの取材に答え、店頭に並ぶパスタの値段について、エネルギー価格や包装・流通コストの影響を大きく受けると説明。これらの費用は全て上がっていた。